8月31日
「うりきち」、、はいよ。
「ヨン様も来日してるみたいだし」、、はい。
「俺も来日するかな」、、来日ってあーた。
「東京駅は大騒ぎさ」、、はいはい、え?電車で来日?
「そうです」、、、、。
「そうですとも」、、はいはい、
で、なにをしに?
「新作の発表さ」、、なんの新作ですか?
「なにがいい?」、、、、。
「全自動鍋とかどうかな」、、、、。
「じゃあさ、膝枕付き耳かき」、、はあ?
「じゃあさ、くよくよしないブラ」、、なんですかそれ。
「くよくよしないブラです」、、、、。
と、こんな8月最後の日。
8月30日
「うりきち」、、はいよ。
「この夏も、海を見ないで終わりそうだ」、、最初っからそんな気もないくせに。
「そっか」、、はい。
「まああれだ」、、どれよ。
「電車とかに乗っててだね」、、はい?
「長旅だ」、、え?、はい?
「一眠りしたりもするさ」、、そ、そうですか。
「そして目が覚めて」、、はい。
「今はどのあたりだろう?と、窓の外を見たりするね?」、、ね?って言われましても。
「すると」、、すると?
「海よ」、、そ、そうですか。
「海さ」、、、、。
「そんな海が好き」、、、、。
「そんな海に会いたい」、、、、。
「どうよ」、、どうよって、べつに。
「よくない?」、、べつに。
「なんだよ、のってこいよ」、、行ってらっさい。
8月29日
たまごは相変わらずあきおを噛む。あきおは叱るのだが、たまごは聞きゃあしない。屁とも思ってないようだ。こうして今日も戦いは続く。
でも、たまごを病院に連れて行ったり、たまごを思って、どのカリカリや缶詰がいいか、調べに調べて、買いに行ったりしてるのもあきおなのだ。かわいそうなあきお。
それに比べて父ちゃん、めでたいもんだ。
「なんだよ」、、いいとこ取りじゃないの?
「ばか、好かれてるんだからしょうがないさ、あはは」、、ばかだ。
「でも、なんで俺は噛まれないんだろうか」、、臭いんじゃない?
「失礼な」、、俺は父ちゃんばっかり噛んでだような気がする。
「そうだよ、傷だらけだったんだぞ」、、愛情表現です。
「うそお?」、、的が大きかったから噛みやすかった。
「、、、」、、、、。
「それにしても、たまごとあきおの戦いは面白いな」、、こら。
8月28日
「わぁ」、、え?
「8月もあとちょっとだ」、、はい。
「どうするよ」、、どうするったって、どうしますん?
「うーむ、どうにもならんな」、、はい。
そんな、どうにもならん午後、どうにもならん父ちゃんは、なんとなく、懐かしいギターを引っ張り出した。ドブロギターである。むかしむかし、アナーキーの伸一に「ギター買わないか?」と言われ、「どんなギターよ?」と聞いたら「ドブロ、3万でどうよ」「え?、安すぎないか?」「いいよ」「じゃあ色付けて4万」「悪いな」、そんな感ずでうちに来たギターである。
キンキラピカピカ輝いてたそのギター、くすみまくって、なんだか疲れた様子だった。これはいかんと磨き始めた父ちゃんなのだった。
「なんで磨いてもきれいにならなかったが」、、はい。
「ひとつ、ばっちりなのがあった」、、なんですか?
「デイリーピュア」、、ほんとに?
「ほんと」、、すご。
8月27日
昨日のというか、朝までのというか、そのダメージで父ちゃんは一日使い物にならず。たまごと遊ぶ以外は、ただただ寝てるのだった。動かないのだった。死んだんじゃなかろうかと、鼻先に行ってみると、息はしてるようなのでほっといた。
「ほんと、よく寝ました」、、撃ち殺されたみたいに寝てました。
「明日からは新品だぜい」、、だといいですが。
8月26日
「うりきち」、、はいよ。
「100万もする金魚がいるらしい」、、一匹?
「一匹」、、純金?
「うんにゃ、ぽよぽよ泳ぐ普通の金魚」、、普通の金魚は一匹100万もせんでしょう。
「うーむ、翼があるとかじゃなかったし、話せるわけでもなかったし、俺には普通の金魚に見えたぞ」、、縄跳びができるとか。
「そうだよな、なんかあるはずだ」、、だって100万ですから。
「ぽよぽよ泳ぐだけじゃないはずだ」、、きっとなんかあるはずだ。
「相談にのってくれるとか」、、なんかあるはずだ。
8月25日
「うりきち」、、はいよ。
「電車に乗ってる夢をみた」、、電車?
「そう、電車に乗ってる夢をふたつ」、、ふたつ?
「ひとつめは」、、はい。
「知ってる駅から乗ったんだが」、、はい。
「寝たらしくて」、、はい。
「目が覚めたら知らない町というか、山の中」、、え?
「すごい山の中」、、どこだろ。
「わからん」、、、、。
「前も横も後ろも全部山」、、わぁ。
「緑はきれいなんだけど」、、よかった。
「なんで?」、、木がなかったり、木が全部枯れてたら嫌だなと思って。
「そうやね」、、はい。
「で、駅に降りて「ここはどこですか?」と聞くんだが、にこにこしてるだけで、教えてくれない」、、人はいたんですね。
「何人かいた」、、でも教えてくれないと。
「小さい店があって」、、弁当とか売ってるのかな?
「店をのぞいた時、目が覚めた」、、それだけ?
「それだけ」、、もうひとつは?
「俺が知ってる海沿いを電車は走ってた」、、はい。
「でっかい声が聞こえる」、、え?
「誰かが大声で「こんなだから俺はダメなんだ」とか叫んでた」、、なんじゃそれ?
「で、目が覚めた」、、それだけ?
「それだけ」、、、、。
「なんだろな」、、しゃんとせい!ってことじゃないですか?
「そうかあ?」、、たぶん。
8月24日
「うりきち」、、はいよ。
「「48(よんぱち)DVD」てのが出るらしい」、、なんすかそれ。
「48時間で再生できなくなるDVDらしい」、、え?、48時間したら観れなくなるとですか?
「はい」、、ダメじゃん。
「でも600円だそうで」、、なるほど。
「そして」、、はい。
「台風が近づいてる」、、11号。
「足を踏ん張ってるんだぞ」、、押忍。
8月23日
先週、たまごは肉球の横の毛が少しハゲてたので病院へ。
病院の先生たちに、「たまごちゃん、大きくなったね〜」と言われたのでした。
「うりきち、もういっこの方も言ってあげて」、、そうそ、かわいいね〜って言われたのでした。
そして今日、薬がなくなったので病院へ。
また先生たちに、「たまごちゃん、どんどん大きくなるね〜」と言われたのでした。
「うりきち、もういっこの方も言ってあげて」、、そうそ、かわいいね〜って言われたのでした。
「どうも」、、はい。あ、もうひとつ言われた。
「なんだっけ」、、診察が終わって、先生とあきおが話してた時、先生がたまごの顔を見て、「あは、たまごちゃん、眉間にシワがよってきたから、カゴ(ペットキャリー)に入ろうね」って。
「あはは」、、あはは。
8月22日
たまごは俺のお下がりのキャットタワーを使っています。
そのタワーにあるハウスには、父ちゃんが描いたへたな俺の顔と「Urikichi」と書かれた表札があります。
そのハウスの中で寝てるたまごを見てて、「うりきち、表札にたまごの名前も書いていいかな?」と俺に聞くので、「よいよ」と言うてあげたら、父ちゃんはマジックでなにやら書きました。
こう書いてありました。「
Urikichi 様方 たまご」。
8月21日
「うりきち」、、はいよ。
「今年の4月頃」、、はい。
「イギリスの海岸で保護された謎のピアノマンっていたじゃない」、、いたいた。
「フランスのストリートミュージシャン説が浮上したり」、、チェコのロックピアニスト説が浮上したり。
「ノルウェーの留学生説が浮上したり」、、謎のピアノマン。
「あれね」、、はい。
「全部ね」、、はい。
「芝居だったんだって」、、うそお?
「ピアノも弾けないらしい」、、あらら。
「よーし」、、え?
「、、、」、、あ。
「ん?」、、父ちゃんも保護されちゃおうなんて考えてる?
「ば、ばかな」、、毎日病院の白衣の天使ちゃん達にかこまれて暮らしちゃお、なんて、考えてる?
「ば、ばかな」、、でも無理。
「え?、なして?」、、黙っていられるわけがない。
「、、、」、、もし黙っていられたとして。
「一言も話しません」、、で、紙とペンをわたされたら、何を描きますか?、ちなみにあの人はピアノの絵でした。
「そうだな、今ならビール、かな」、、その絵を見た病院のスタッフは、「ビールを飲んだら何か思い出すかしら」なんて、ビールを出すと。
「ぐびぐび飲むと」、、謎の大酒飲み。
「ちょ、ちょっと待って」、、なに?
「謎の大酒飲みってなんか、響きが悪いなあ」、、じゃあ何を描く?
「じゃあ、お、おっぱい?」、、謎のちんちんバカ。
「ちょ、ちょっと待って、俺も「謎のピアノマン」みたいなカッコイイのがいいです」、、そりゃ無理です。
8月20日
「うりきち」、、はいよ。
「暑いは暑いのだが」、、はい。
「なんとなく」、、はい。
「風はもう、秋の風になってきたような気がする」、、33度でも?
「そ、それを言うな」、、明日は今日より暑いって言うてても?
「そ、それも言うな」、、明日は35度だってさ。
「言わないで〜」、、35度〜。
8月19日
「うりきち、すごい月だったな」、、でかかった〜。
「ほんとに」、、でかかった〜。
「俺のジャンプ力なら届きそうなくらいだった」、、うそお?
「、、、」、、ほんとに?
「すいませんでした」、、はい。
「でも、きれいだったなあ」、、ほんとに。
8月18日
たまごは今日も元気に走り回ってる。
いっしょに遊ぶ父ちゃんだが、いつも先に疲れてリタイア。
でもたまごはまだまだ走り回ってる。
そして、遊び疲れたら、ころんと横になって、すやすやです。
「かわいいな」、、かわいいね。
8月17日
「うりきち」、、はいよ。
「国際宇宙ステーションに滞在してる、ロシアの宇宙飛行士セルゲイ・クリカリョフって人が」、、はい。
「昨日、宇宙滞在で世界記録の747日14時間14分11秒を更新したんだって」、、747日?、ひえ〜。
「想像もできん」、、できません。
「どんな感じなんだろうな」、、うーむ。
「どんなんだろう」、、行ってみたいですか?
「うりきちやたまごの宇宙服姿は見てみたい」、、そうじゃなくて。
「かっわいいだろうな〜」、、だからそうじゃなくて。
「宇宙生活か」、、はい。
「うーむ、想像もつかん」、、どんなんだろう。
「な」、、はい。
「背が伸びるらしい」、、はい?
「トイレの大小は外に捨てるらしい」、、あらら。
「宇宙かぁ」、、宇宙。
「747日も宇宙にいたら」、、はい。
「いろんな人というか、宇宙人というか、見たり会ったりしただろうか」、、どうでしょ。
「宇宙」、、宇宙。
8月16日
地震。
けっこう長い時間、横にぐらぐら揺れたのだった。
父ちゃんはたまごを抱いて、そしてぐらぐら揺れている棚を押さえながら、「おいおいおい、ついに来たのか?」とちょっと固まり気味。
「地震、おっかない」、、東京は震度4でした。
「東北が震度6弱」、、わやです。
「地震、多いよな」、、ほんと、多い。
「うーむ」、、あきおは新幹線が動かなくてもう一泊です。
「そうなん?」、、はい。
「そっかあ」、、、、。
「そうなんだあ」、、よからぬ事、考えてないですよね?
「ま、まさか」、、ほんとに?
「あ、そうだ」、、え?
「地下鉄のドアが、走行中に開いたんだって」、、うそお?
「たまったもんじゃないよな」、、こわすぎる。
「ほんとにな」、、、、。
「、、、」、、よからなぬ事、考えてない?
「ま、まさかあ、やだなあ、あは」、、うーむ、信じられん。
8月15日
父ちゃんが店に入って、ビールをひと口飲んだところで突然の雨、すっごい雨、そして雷、バリバリバリ〜!と、すっごい雷。
あまりのすごさに家に戻った父ちゃん。
たまごを抱いて、「たまご、すげえ雨だな、あ、また光った」とか言うのだが、たまごは腕の中であくびなんかしてらっしゃる。
こいつ、やっぱただ者じゃない。
そして父ちゃんは店に戻った。で、ぐびぐび。
で、早い時間に帰ってきた父ちゃんは「ぷは〜」なんつって横になった。と、その横でたまごも仰向け。
ところで父ちゃん、昨日今日、なんかにぎやかやろ。
「みんな帰ってきちょるからね」、、あはは。
8月14日
たまごのしっぽは長い。自分のしっぽを追ってくるくる回ったりする。
「ほんと、長いんだよな」、、すごい長い。
「誰に似たんだろう」、、親、かな。
「だな」、、だす。
「あ」、、え?
「今日俺」、、はい。
「一歩も外に出てないや」、、一歩も?
「一歩も」、、一歩だけ外に出てみる?
「別にいいかな」、、いいね。
「うん」、、うん。
8月13日
宝くじもはずれ、夢も希望も失った父ちゃんは、ひとり、旅に出たのだった。「行き先?、風に聞いとくれ」と、寅さんのようなことを言うて、旅に出たのだった。「さくら、止めてくれるな、誰かが俺を呼んでるぜ」と、さくらもいないし、誰も止めないし、誰も呼んでないのに、雨の中、旅に出たのだった。ところで父ちゃん、たまごがお腹すいたって。
「たまご〜!」、、はいおかえり。
8月12日
「うりきち」、、はいよ。
「すごい雷だった」、、うんうん。
「なにかが変わる予感がした」、、え?、髪をおさげにでもするとですか?
「ばか、なんで俺がおさげ髪にするんだよ」、、すんません。
「奇跡が起きる予感、と言った方がいいのかな」、、たとえば?
「今日起こる奇跡と言うたら、ひとつだろう」、、宝くじだ。
「当たり!」、、、、。
と、俺は当てたが、父ちゃんの宝くじは今回もまた、かすりもしないのだった。そして、雨漏りの場所に鍋を置く父ちゃん。あぁ、見てられない。
8月11日
父ちゃんの新しいマネージャーはイシといいます。発音は「石」じゃなくて「意志」の方でお願いします。(父ちゃん勝手に決めている)
つるつる頭の次は金髪です。
鶴と顔が少し似ていたりもします。
好きな食べ物はテコンドーで、趣味は天ぷら蕎麦です。(父ちゃんめちゃくちゃ言うている)
力を合わせて、この厳しい選挙に挑む所存です。(父ちゃんもう寝た方がいいと思う)
「うりきち」、、はいよ。
「ちょっと寝ようかすら」、、是非そうして下さい。
「ほな」、、おやすみ。
8月10日
たまごはどんどん大きくなってます。この調子だと、2メートルくらいになるかもしれません。
「ちょ、ちょっと待って」、、成長に待ったなし。
「に、2メートルはちょっと、、住宅事情もありますし」、、たまごは止まらない。
「鼻がピンクなのに?」、、関係なし。
「よく鼻くそつけてるのに?」、、2メートルになったら、鼻くそも味付けのりサイズ。
「その場合」、、なにかな?
「ト、トイレは」、、砂場サイズのトイレの用意をお願いします。
「あわわわわ」、、成長に待ったなし。
8月9日
「蒸し蒸し蒸し蒸し、たまらんな」、、湿気ですか?
「まったく」、、シッケいな、とか言わないですよね。
「ま、まさか」、、そうですよね。
「蒸し蒸しで、転びそうだぜ」、、テントウムシ、とか言わないですよね。
「い、、」、、、、。
「言いだがっだよ〜!」、、、、。
8月8日
「うりきち」、、はいよ。
「俺に力をくれ」、、まだ使ってない力があるはずです。
「ほんとかよ」、、信じる者は救われるのです。
「なんだ、ないんじゃないか」、、あ、信じないんだ。
「え?」、、父ちゃんは父ちゃんを信じないんだ。
「いや、そんなこたあないけど」、、まだ使ってない力があるはずです。
「そっか、ふむふむ」、、はい。
「で、それって」、、はい。
「どこにあるん?」、、自分で引っ張り出しなさい。
「、、、」、、、、。
「(ガサゴソ)」、、、、。
「(ガサゴソガサゴソ)」、、冷蔵庫にはない!
8月7日
「うりきち」、、はいよ。
「どこに行ってもね」、、はい。
「服やいろんな物にね」、、はい。
「うり毛がついてたんよね」、、あは。
「今でもたまにあるよ」、、あはは。
「最近はさ」、、はい。
「たま毛もついてたりする」、、父ちゃん。
「ん?」、、たま毛はまずいでしょう。たまご毛と言うて下さい。
「そ、そやね、たま毛はちょっとね」、、はい、たまごは女の子やし。
「たとえば「暑いな〜」とか思いながら歩いてて」、、はい。
「喫茶店でも飲み屋でもいいや、座って、「ふぁ〜」なんて一息ついた時にさ」、、はい。
「服にでも持ち物にでも、うり毛やたま毛がついてると、なんかホッとするって言うか、「あはは」な気分になるんよね」、、わかったですから、たま毛はやめましょって。
「そやね、たま毛はちょっとね」、、繰り返さなくていいですから。
「そやね」、、はい。
「今日は暦の上では立秋だっけ?」、、今の話とは関係ないですけど、そうかな。
「まだまだ暑い日が続くけど、見守っててちょ」、、はいはい。
「生きるのは大変だ」、、みんなね。
「そう、みんな」、、はい。
「セミも頑張ってる」、、一夏一生。
8月6日
「8月も、もう6日かぁ」、、はい。
「なんだかなぁ」、、え?、どうしたどうした?
「どうしたもんかなぁ」、、え?、なにがなにが?
「はぁ〜」、、情けない声出さねでけろ。
「あ」、、え?
「夢をみた」、、どんな?
「いろんな人が出てきたけど」、、うんうん。
「静ちゃんも出てきた」、、え?、静ちゃん?、って誰?
「南海キャンディーズの静ちゃん」、、え?、なんで?
「わからん」、、あはは。
「なんでだろ」、、寝る前にテレビで見たとか。
「見てない」、、静ちゃん何してた?
「ケーキ食ってた」、、それって前にテレビでやってた。
「100個食べるんだっけ?」、、でもだいぶ前だと思うけど。
「だよな」、、あ。
「なに」、、わかった。
「なにが」、、静ちゃんに会いたいんだ。
「いやべつに」、、まだ自分の気持ちに気がついてないんだ。
「なんだよ」、、静ちゃんが好きなのです。
「え?」、、そうなんだ〜。
8月5日
「あ〜!」、、暑いは禁句ですから。
「ちくしょう、キンキンが冷えたビールをくれい!」、、キンキンに冷えたビール、ですね。
「あは、それそれ」、、面白くないですから。
「、、、」、、全然面白くないですから。
8月4日
たまごは家に来た時の三倍の大きさになりました。
元気です。いっぱい遊んでいっぱい食べて、いっぱい寝てます。
「寝顔を見てるとね」、、はい。
「なんだか胸がきゅんとするんだな」、、うんうん。
「なんで君たちはこんなに柔らか仕上げなんだろう」、、あはは。
「たまらん」、、あ。
「ん?」、、たまごは明日で4ヶ月です。
「だな」、、まだ生まれて四ヶ月しか経ってない。
「なのにわりとしっかりしてる」、、父ちゃんなんか四十四年も生きてるのに、なんと言いますか。
「なんよ」、、しっかりして下さい。
「はいはい」、、気持ちをしっかり持って。
「はい」、、やることをやりましょう。
「それがなかなか」、、そんなこと言うてる場合じゃないです。
「はいはい」、、はいは一回。
「厳しいのう」、、厳しいですさ。
「それにしても」、、暑いは禁句だす。
「、、、」、、、、。
「じゃあさ」、、はい。
「冬冬ごっこするか?」、、なんですかそれ。
「冬なのよ」、、え?
「外は雪なのよ」、、はい?
「あ〜ちゃっぷいちゃっぷい」、、、、。
「凍えちゃう〜」、、こんな日は鍋にしましょ〜。
「お、いいね、寒い日は鍋さ」
、、グツグツ煮えてます〜。
「、、、」、、あっつ〜。
「やめた」、、、、。
8月3日
「あかん」、、父ちゃん。
「もうあかん」、、父ちゃ〜ん!
「溶ける」、、溶けないで〜!
「ぜいぜい、、」、、、、。
「しょうがないか」、、夏ですもの。
「だな」、、だす。
「あかんと言えば」、、はい。
「大阪のある靴屋さん」、、はい。
「すごいでっかい布に」、、はい。
「「もうあかん、やめます!」って書いてあって」、、閉店セールだ。
「聞いたら、ず〜っと閉店セールやってるらしい」、、あはは。
「、、、」、、、、。
「この話、前にした?」、、えっと、3回までは初めてのように聞きます。
「うっ、、」、、泣かんでちょ。
「いい子だ、、」、、支え合っていきましょう。
「んだな」、、んだんだ。
8月2日
夏。
春の次で、秋の前の、夏。
梅雨で始まる暑い季節。
稲が伸び、成熟したりする夏。
「おい」、、夏。春の次で
「うりきち」、、ん?
「夏の説明はもういいから」、、梅雨で始まるんよ?
「そったらことどうでもいい」、、梅雨で始まるのに?
「うるさい」、、春の次なのに?
「暑い」、、秋の前だもの。
8月1日
今月の俺(うりきち)と父ちゃんの誓い
今月の俺の誓い
一、たまごが留守番の時、目を離さないで見てる。
一、たまごに「俺を見習っていい子になるんだぞ」と言って聞かせる。
一、父ちゃんのケツをたたく。
今月の父ちゃんの誓い
一、元気でいる。
一、頭の中を氷水で洗ってシャキッとする。
一、動く。
今月のライバル=スカーレット・ヨハンソン
いつだったか、呑んで帰ってきた父ちゃんは、たまごにず〜っと話しかけていた。基本的にいつも話しかけているのだが、その日はいつもと少し違った。「たがも、お前はかわいいなあ、美人になるぞ〜」、「たがも、元気で大きくなるんだぞ」、「たがも、肉球ぷにぷにさせてくれ〜」、「たがも、鼻くそついてないか?」、「たがも、うんぬんかんぬん」などなど。
父ちゃん、うちに「た・が・も」って子はいませんから。
「いいじゃないかよ」、、しっかりして下さいね。
「俺は「たまご」って言ってるつもりだったんだよ」、、はいはい。
「、、、」、、、、。
「8月だな」、、8月です。
「よーし!」、、歯医者さんに行かなくちゃ!
「あ」、、え?
「せっかく力が沸いてきたのに、なんかシュン君になってしまうじゃないかじゃないか」、、でも行かなくちゃ。
「、、、」、、あ、そうだ、鶴のこと。
「ん?」、、心配してる人が多いよ。
「ん?」、、父ちゃんとケンカ別れしたんじゃないかとか。
「ばか、そんなことあるわきゃないだろう」、、俺は知ってるからいいけど知らない人は「どうしたんだろ?」って心配するでしょ。
「そっか」、、はい。
「そんなんじゃないから、心配いらないよ」、、うん。
「俺にも鶴にも」、、うんうん。
2005年7月
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