URIKICHI NIKKI
2005.9

mail magazine

9月30日

9月も今日で終わりです。

「だな」、、9月はどうでしたか?
「45なんちゅう、とんでもない歳になってしまった」、、まだまだこれからこれから!
「だなだなだな!」、、イベントもありやした。
「福山とのイベントは楽しかったなあ」、、はい。
「あと、誕生日の次の日あたりにちょっとケガもしたが、これももうほとんど大丈夫」、、カルシウムカルシウム。
「気をつける、ものすごい気をつける」、、お願いします。
「明日から10月かあ」、、です。
「あ」、、え?
「宝くじ買ってない」、、またそれですかい。

 

9月29日

地獄煮を作り続けて35年、「割烹築45年」の総料理長である父ちゃんは、新しい包丁使いでキャベツを切っていた時、指をびゅしゅ。だいじょぶですか?!

「わ、私としたことが」、、だ、だいじょぶですか?
「恥ずかしい」、、そ、そんなことないです。
「弟子達は呆れてないか?」、、え?、見あたりませんが。
「そうか、みんな出て行ってしまったか」、、そ、そんなことより。
「しかたあるまい」、、い、痛いでしょう?
「前にうりきちという猫に噛まれた時に比べれば、なんともない」、、そんな悪い猫がいたですか、けしからん。
「さて、続きをやるぞ」、、さすが総料理長!
「うむ」、、ところで、本日の地獄煮はどのような?
「それはお鍋に聞いてちょ」、、さすが名店中の名店「割烹築45年」総料理長だ、器が違う!

 

9月28日

「うりきち、涼しくなった〜」、、秋ですね〜。
「たまごは初めての秋だな」、、あはは。
「全部が初めてなんだもんな」、、初めてかぁ。
「初めてなんてこと、ないもんなあ」、、初めてのヒットとか。
「、、、」、、す、すいませんでした。
「い、いや、なんだ、あるじゃん、あはは」、、初めての持ち家とか。
「、、、」、、あ、すいません。
「あ、いや、あは、あはは」、、な、なんちゅうか。
「、、、」、、人生これから!って感じがして、なんか、いいですね。
「そ、そう?」、、そうですよ。
「そうかなぁ」、、そうだそうだ〜!
「、、、」、、えいえいお〜!
「が、頑張ってみる」、、みてみて〜。
「えっと、宝くじは発売されたんだっけ?」、、そっちですかい。

 

9月27日

数日前の夕方、父ちゃんは運送会社の営業所に走った。(といっても人が見たら、ただの早歩きくらいにしか見えないと思う)
日にち指定で荷物を送る必要があり、今日中に送らなければ間に合わないと思ったので走ったのだった。(といっても人が見たら、遅い競歩くらいにしか見えないと思う)
息を切らしながら営業所に飛び込み、「どこどこに何日までに届くでしょうか」と父ちゃん。係の若い女性はにっこり笑って「だいじょぶですよ」。
ホッとした父ちゃんは、用紙に住所や電話番号を書いた。9と書くとこを7と書いてしまって、上から直したもんだから、ちょっとうなだれた9になってしまったので、「これ9に見えますかね?」と聞いたりして。
すると係の若い女性は、「はいだいじょぶですよ、でもこれは?」と。
「はい?」と聞くと、指定日のところを指さして「10月でいいんですか?」。「あはは」な父ちゃん。「すいません、いつも時代を先取りしようと生きているものですから」とかバカなこと言ったりして。
が、彼女は笑ってくれ、「あは、だいじょぶですよ、この前12月って書いてたお客さんもいたんですよ」。「負けた」と父ちゃん。そこでも笑ってくれた彼女は、荷物の底をガムテープで補強までしてくれたのだった。

「いい子だった」、、笑ってくれてよかったね。疲れてるんだから普通はそんなつまらない話は無視無視ですよ。
「いい一日だった」、、ちょっと大げさでないですかい?
「喜びは全身で感じたいのです」、、はいはい。

 

9月26日

「うりきち」、、はい。
「俺」、、はい。
「24日の朝風呂に入ってから」、、今日まで入ってないとか?
「ピンポ〜ン」、、ピンポ〜ンじゃない、不潔だ不潔。
「ですね」、、ライブで汗かいたのに入ってないなんて、信じられない。
「すいません」、、今すぐ入りなさい。
「そうしたいところですが」、、ですが?
「明日の朝で許してちょうだい」、、たまごがいっしょに寝てくれないよ。
「入ります」、、よろしい。
「0120お肌つるつるになって帰ってきます」、、なんでもいいからはよ入れ。

 

9月25日

父ちゃんは自分が書いたおもしろい唄で笑ってる。
楽しそうだからいいけど、少し心配でもある。
できればこの唄、あまり声に出して唄ってほしくない。

「名曲だぜ」、、おもしろいけど名曲ではないです。
「ダメか」、、ダメとは言わんけど、ダメ気味、かな。
「たまごなんか喜んで、ないか」、、心配して目が四角くなってる。
「そりゃ失礼しました」、、はい。
「そうだ、たまごのシッポ、25センチもある」、、あはは。
「俺のといい勝負だ」、、はいはい。

 

9月24日

今日の父ちゃんはイベントに出演。

「朝もはよからだったし」、、はい。
「横浜だし」、、はい。
「長い一日だった」、、あはは。
「でも森重にも会えたし、楽しかったぞ」、、よかった。

 

9月23日

「うりきち」、、はいよ。
「昨日、久しぶりに池畑さんに会ったぞ」、、スタジオで?
「そう、俺は松田さんと24日のイベントのリハーサルをやってたんだけど、隣のスタジオが池畑さんのバンドだった」、、なるほど。
「顔を見ると、なんか嬉しいな」、、あはは。
「さてと」、、今日はカルシウムを飲んで、静かにしてましょう。
「そ、そうですね」、、明日は早いですから。
「ですね」、、です。
「し〜ん」、、、、。
「し〜ん!」、、、、。
「し〜んっ!!!」、、うるさい。

 

9月22日

「うりきち」、、はいよ。
「きれいな川で泳ぎたい」、、え?、もう9月も22日ですから。
「泳ぎたいなあ」、、だからもうすぐ10月ですから。
「潜ったりもしたいなあ」、、じゃあ川魚になっちゃいなさい。
「それはちょっと」、、じゃあ来年の夏。
「夏は苦手なの」、、知らんちゃ。

 

9月21日

「うりきち」、、はいよ。
「夕方あたりから、ずいぶん涼しいな」、、風邪ひかんようにせんと。
「んだな」、、んだ。
「ところで、たまご姫だが」、、はい。
「すごい大きいんだけど」、、すくすく育ってていいじゃないですか。
「いいんだけど、うりきちが5ヶ月の時って、こんなに大きかったか?」、、えーと、わかりません。
「大きい」、、やっぱ2メートルくらいになるのかも。
「たまご姫」、、あはは。

 

9月20日

今日の父ちゃんはイベントに出演。

「楽しかったぞい」、、よかったよかった。
「久しぶりに花田ともやれたし」、、だね。
「福山のファンには申し訳なかったけど」、、なして?
「そりゃそうだろう、おじちゃんに用はないだろう」、、あはは。
「楽しかった」、、泉ちゃんもいた。
「そうそう、泉虫とも久しぶりだった」、、こらっ。

 

9月19日

「うりきち、今日は敬老の日だな」、、多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し,長寿を祝う日です。
「そ、そうやね」、、はい。
「不思議なんだが」、、なんです?
「自分の親は」、、はい。
「老人じゃないんだよな」、、はい?
「歳だけ見たらりっぱな老人なんだが」、、はい。
「俺に子供がいないからか、じいちゃんばあちゃんじゃないんだよ」、、そうなんだ。
「はい」、、ふむふむ。
「さてと」、、今日は静かにしてましょう。
「そ、そうやね」、、はい。

 

9月18日

父ちゃんは45になって、どうも気が短くなったような気がする。これはよろしくないと思う。福山君にはカルシウムが足りないんですよと言われ、俺は我慢が足りないよと言うてきかせたのだが。

「気をつけます」、、そうして下さい。

 

9月17日

ここ数日、なぜか志村けんの「東村山音頭」が頭から離れない父ちゃんは、気がついたら「ひがしむらや〜ま〜」と、頭の中で口ずさんでる。そう、自分では声に出して唄ってるつもりはないのだ。が、たまに声に出てることもあるようで、「え?、なんすか?」と返事されたりして。
それにしてもなぜに?

「わかりません」、、狭山茶所情けが厚いから?
「行ったことがないから知りません」、、志村のけんさんに弟子入りしたいとか?
「いや、それはないですが」、、じゃあたまごの弟子は?
「たまご師匠?」、、あはは。

 

9月16日

「うりきち、今日は「マッチの日」らしい」、、スニーカーブルースのですか?
「うんにゃ」、、じゃあ摩擦によって発火する薬剤を細い軸木の先端につけた発火具の方のマッチですか?
「ま、まあそうかな」、、 現在、普通に用いられる安全マッチは、パラフィンを塗った軸木の先端の頭薬(塩素酸カリウム・硫黄など)を、容器の側板に塗布した側薬(赤リン・硫化アンチモンなど)にこすって発火させるんですよね。
「そ、そうなん?」、、え?
「あ、いや、そ、そんな感ず、かな」、、はい。

 

9月15日

たまごは今日もコロンコロン。
そんなたまごを父ちゃんは今日も猫かわいがり。

「でもほんと、大きくなったな」、、大きくなったあ。
「コロンコロンだぞ」、、うちには小さいコロンコロンと大きいコロンコロンがいますから。
「え?」、、コロコロランド。

 

9月14日

「いてててて」、、どうした父ちゃん。
「なんのこれしき」、、ようわからんけど、そうだそうだ!
「ちちんぷいぷいしゅらしゅしゅしゅ〜」、、そうだそうだあ!

 

9月13日

父ちゃんは地図を手にある街へ。
今日は暑い。おまけに寝てないもんだから頭はボ〜っとしてくる。
目的の場所は遠い。歩いても歩いても着かない。ほんと、歩いても歩いても着かない。

「いやほんと、着かんかった」、、なして?
「道を間違えてた」、、、、。
「44歳の俺なら、もう行くのやめたね」、、え?
「「あ〜もうやめた、帰ろ帰ろ」と」、、なるほど。
「が、新しい僕は違うね」、、僕って。
「「あの道を右だったんだな」と引き返した」、、そ、そうですか。
「花屋のおばちゃんに「今日も暑いね」と声をかけたりしながら」、、それはないでしょう。
「すいません」、、はいはい。で、目的の場所には着いたんですか?
「もちろんです」、、汗だくで。
「そらあもうすごい汗だった、泳いで来たと思ったんじゃないかな」、、あはは。
「でも着いた」、、やったね。
「たどり着いたんだ〜!」、、大げさ。

と、そんな45歳最初の日でした。
父ちゃんに、おめでとうをありがとうございました。

 

9月12日

父ちゃん。

「なん?」、、44最後の日です。
「だから?」、、明日から45です。
「別に気にしてないし」、、四捨五入したら50かぁ。
「あ、四捨五入はやめよう、そんなおおざっぱに暮らしたくないな、なんちゅうか、切り捨てたり切り上げたりって、人としてどうなのかな、僕は気にしないから別にいいけど、やっぱりこう、なんちゅうか、僕は気にしないから全然いいんだけどねぜいぜい」、、はいはい。
「、、、」、、遠くを見ない。
「お礼を言っとこうかな」、、誰に?
「44歳と俺の大切な人達に」、、どうぞ。
「どうもありがとう」、、俺からもありがとう。

 

9月11日

選挙結果が出た。が、当選にも落選にも父ちゃんの名前はなかった。父ちゃんはどこの選挙区で戦ったのだろうか。

「青空3区」、、、、。

こんなうすらバカに日本はまかせられない。というか、我が家だってまかせられない。恥ずかしい、俺は恥ずかしい。

「照れるなよ」、、ばか!

 

9月10日

「うりきち、たまご、だいぶずっしりしてきたぞ」、、もう2キロにはなったでしょう。
「このずっしり感だと、2200グラムかな」、、グラムで言いますか。
「その方がなんちゅうの?、赤ちゃんな感じがして、いいじゃない」、、はいはい。
「大きくなったけど、ちっちゃいんだなあ」、、あはは。
「それにしても眠い」、、え?
「なんかしらんが、今日はやたら眠い」、、じゃあ寝なはれ。
「そうする」、、おやすみ〜。

 

9月9日

父ちゃんは雑誌を手に、うつぶせになった。そしてアゴの下にクッションをふたつばかり。体勢が決まったのか「よし」とか言って、雑誌を開いた。と、そこにたまご登場。とことこ歩いて登場。そして、なんの迷いもなく、父ちゃんが見ようとしてた雑誌の上にゴロン。はい、父ちゃん、もう雑誌見れません。たまごしか見えません。

 

9月8日

久しぶりの御天道様。

「やっぱ天気がいいと気持ちいいなあ」、、いい。
「でも外は暑そうだ」、、ほんの33度。
「な〜んだ、そんなもんか」、、そんなもんそんなもん。
「よし、今日の予定は中止だ」、、中止中止。
「あは」、、あはは。
「って」、、ダメじゃん。

そしてたまごは今日も、コロンコロンコロンコロンしてる。
そう、コロンコロンコロンコロンして遊んでるのでした。

 

9月7日

「Macめ、iPod nanoとな」、、え?
「いや、ひとりごとじゃ」、、そうですか。 ところで父上。
「なにかな」、、投票日が近づいてまいりました。
「心をこめて訴えていくしかあるまい」、、はい。
「わしが当選した暁には」、、はい。
「「シェーシール」あげちゃう」 、、シェーシール?
「たまごが「シェー」して寝てるシールじゃ」、、は、はぁ。
「どうじゃ」、、ど、どうでしょう。
「ところでうり之助」、、はい父上。
「久しぶりに剣術の稽古をつけてやろう」、、はい!
「どこからでも打ってきなさい」、、はい!
「、、、」、、、、。
「、、、」、、とりゃ。
「(ぱこ〜ん)あいたたた〜!」、、だ、だいじょぶですか?
「う、腕を上げたな」、、ありがとうございます!

 

9月6日

父ちゃんのベッドの枕元に、俺が使ってた小ベッドがあるんだけど、たまごは誰に教わるでもなく、そこで寝ます。偉い。父ちゃんが横を向くと、ちょうど目が合う感じの位置にあるその小ベッド、なかなかです。
前にも言うたと思うけど、その小ベッドには小さいリュックが置いてあります。そのリュックは昔、父ちゃんが幸福駅に行った時に買ったものでした。だから「愛の国から幸福へ」と書いてあります。中にはカリカリが入ってます。「うりきち、俺に何かあった時は、これをしょって、頑張って生きていくんだぞ」と言われたものです。が、たまごはまだちっちゃいからなあ。ということで父ちゃん、暴飲暴食とかしないで、元気でおらんといけません。聞いちょる?

「はい」、、よろしい。

 

9月5日

「うりきち、台風14号、すごい大きいみたいだ」、、はい。
「田舎から電話があって、家が飛ぶんじゃないかと心配してた」、、あとで俺、行ってみますか?
「頼んます」、、はい。
「俺がちいさい頃」、、はい。
「台風が来ると聞くと」、、はい。
「雨戸を閉めた上から、板を打ち付けてた」、、ふむふむ。
「じいちゃん大活躍」、、父ちゃんは?
「もちろんお手伝いです」、、ほんとかなあ。
「じいちゃんの助手ですから」、、はいはい。
「その後は家の中で」、、はい。
「台風が通り過ぎるのをじっと待つんです」、、はい。
「不謹慎なんだけど」、、え?
「子供の俺としては、なんかこう」、、なんかこう、なんでしょ?
「少しわくわくしたりして、で、みんなで、雨戸の閉まったちょっと暗い部屋でご飯食べたり、いっしょにいるのが、なんかこう、ほかほかして嬉しいというか」、、ふむふむ。
「そんな記憶があります」、、床上浸水とかあったですか?
「あったような気がするなあ、すごい水だった」、、はしゃいだりせんかったでしょうね?
「ちょっと、した」、、こら。
「それにしても14号、ほんとに大きそうだ」、、被害が少ないといいけど。
「ほんとに」、、ほんとに。

 

9月4日

昼間、二日酔い気味で寝っ転がったままの父ちゃんは、「あ〜、もうなんもしたくね〜」なんつって。そしたら、「なにもしてないじゃん」と、厳しい一言。「そうでした、失礼しました」と、またまた0点。

夜、大雨と雷。ほんと、粒がでかくてすごい雨だった。あちこちで床上、床下浸水があったらしい。避難勧告も出たらしい。ほんと、おっかないくらいの雨だった。

 

9月3日

「うりきち」、、はいよ。
「せいら、大きくなってたぞ」、、10さい。
(せいら=鶴の友達の娘)
「かわいかった」、、あはは。
「飲み過ぎはダメって、注意された」、、あはは。

 

9月2日

「うりきち」、、はいよ。
「9月だ」、、んだな。
「が、今日も暑かった」、、33度かな。
「秋はまだだったか」、、まだでんな。
「かなわんな」、、あははのは。
「でもあし」、、明日も暑いんだど。
「あっそ」、、そ。

 

9月1日

今月の俺と父ちゃんの誓い!

今月の俺の誓い
一、たまごが元気でいるよう見守る。
一、はやく来てくれるよう、秋ちゃんに頼む。
一、父ちゃんのケツを叩く。

今月の父ちゃんの誓い
一、元気でいる。
一、地獄煮を極める。
一、めざせ当選。
一、わんぱく相撲に参加。

今月のライバル=ジェマ・ワード

2005年8月